お墓に関する遺言ってどこまでが有効?
お墓の文化編
お墓に関する遺言ってどこまでが有効なのでしょうか。
難しい問題だね。
様々なケースがあるから、これは絶対有効、これは絶対無効とはなかなか言えないんだ。
例えば「亡くなったら散骨してほしい」という遺言がある時、これは有効だと思うかい?
様々なケースがあるから、これは絶対有効、これは絶対無効とはなかなか言えないんだ。
例えば「亡くなったら散骨してほしい」という遺言がある時、これは有効だと思うかい?
実現できる範囲のことだと思うので有効ではないでしょうか。
たしかに実現できる範囲だね。でもこのケースはほとんどの場合効力を持たないんだ。
例えば「葬儀は家族だけで最低限にとり行うこと」という遺言があった場合も同様で、葬儀の方法や埋葬方法に関しては遺言が無効になることがほとんどなんだよ。
例えば「葬儀は家族だけで最低限にとり行うこと」という遺言があった場合も同様で、葬儀の方法や埋葬方法に関しては遺言が無効になることがほとんどなんだよ。
なるほど。では遺言で有効になるケースはどのようなものなのでしょう。
財産の相続については有効になることが多いね。
例えば「お墓は長男が承継するものとする」。
このような祭祀承継者の指定は有効で、指定された人は基本的には承継しないといけないんだ。
もちろん承継した後、維持していくか処分してしまうかは承継者次第だけどね。
例えば「お墓は長男が承継するものとする」。
このような祭祀承継者の指定は有効で、指定された人は基本的には承継しないといけないんだ。
もちろん承継した後、維持していくか処分してしまうかは承継者次第だけどね。
なるほど。では「実家のお墓には入りたくない」という遺言があったとしても無効になることが多いということですね。
そうだね、財産の相続には無関係だから無効になると思うよ。
遺言を残すときは残されたご家族が納得できるような遺言にするようにしたほうがいいね。
遺言を残すときは残されたご家族が納得できるような遺言にするようにしたほうがいいね。